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マンガは水や空気のように私たちの生活に溶け込んでいます。街を見わましてください。有名無名を問わず、マンガがそこら中で活躍しているはずです。多くの場合、キャラクターとして単体で用いられるケースが目に付きます。目立つことと、誰にでもわかりやすく好感をもたれることが理由と思われます。 日本ほど看板やサインにマンガがこれほど使われている国は無いと言ってよいでしょう。 1999年6月、コミックケーション研究会では、秋葉原界隈とアメリカロードアイランド州の州都プロビデンスの比較調査をおこないました。3時間をかけて徒歩や自転車で街をめぐり、マンガを使った宣伝広告や広報媒体の点数をしらべるものです。プロビデンスはアメリカで最も小さな州都で、中心部の面積はおよそ1平方キロメートル。対する秋葉原駅界隈も同等のエリアを対象にしました。結果、プロビデンスの2に対し、秋葉原では100以上のマンガが発見されています。これがニューヨークやパリであっても大差は無いと思われます。外国でマンガキャラクターを使った看板類はさほど多くありません。
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プロビデンスのマンガ広告その1。スーパーマンが「鋼のような骨格が欲しければ牛乳を飲もう」とは、いかにも説得力がある。鼻の下を白くしているのがお茶目だ。アメリカンコミックの代表で認知度も抜群のスーパーマン。世界の広告塔として活躍して欲しい。 |
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プロビデンスのマンガ広告その2。パブの外壁。ワイワイやっていかにも楽しそうな雰囲気が伝わってくる。ホワイトカラーやブルーカラー、白人と有色人種、男性と女性といった客層にトータルにアピールしている。 |
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まちかどのコミックケーションでは、街中に露出するこうしたマンガキャラクターとその役割について考察します。研究会の場所柄、まずは東京近辺での事例を収集しています。 |